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日本一のパワースポット、世界遺産「縄文杉」のすゝめ

  • 2018.3.28

日本一のパワースポット、世界遺産「縄文杉」のすゝめ

常任理事
渡辺真一郎

人生半世紀の節目に、常々一度チャレンジしたいと考えていました、日本一のパワースポットといわれる、世界遺産『屋久島縄文杉』に登頂しました。
とにかく感動の連続でした。
ぜひ、茗谷倶楽部会員の皆様に、一度チャレンジいただきたいということで、時系列にて、旅程等のポイントをわかりやすくご紹介いたします。ご参照いただければ、幸いです!!!
希望者多ければ、「茗谷倶楽部の会員企画」として、企画することもやぶさかではございません。

実行3か月前事前準備等

  • 4人で登頂計画
  • 直前1か月は、駅のエスカレーター使わず階段利用。
    事務所においても、5階まではエレベータ乗らず階段利用。
  • 高尾山登頂にて事前訓練(この程度で十分です、、、)
  • 直前2週間は、毎晩3合飲む日本酒を1合に制限。

旅程とポイント


某木曜日
15時頃 ・羽田空港出発
17時頃 ・第1班2名は鹿児島市内着。素泊まり5000円ほどのホテル泊。
天文館で、黒豚シャブシャブとイモ焼酎で英気を養う。

・第2班2名は、午前便にて羽田発、温泉好きのため指宿(いぶすき)へ。
午後指宿着。砂風呂等、指宿温泉堪能とのこと。

某金曜日
7時45分 ・鹿児島発、屋久島行フェリーに第1班乗船。(時間のない方は鹿児島空港から飛行機も飛んでいます)
8時15分 ・指宿にて第2班乗船。
9時45分 ・屋久島着
予約済みのレンタカーにて島内一周、翌日の登山のための飲み物、軽食等を地元商店にてゲット。
12時頃 ・本番に向けた足慣らしのため、「もののけ姫」の映画のモデルともいわれる「白谷雲水峡」へ。
苔むした森です。往復2~5時間程度と柔軟対応可能です。
12時頃 ・本番に向けた足慣らしのため、「もののけ姫」の映画のモデルともいわれる「白谷雲水峡」へ。
苔むした森です。往復2~5時間程度と柔軟対応可能です。
17時 ・「英久保」という、ネットで評価の高い民宿(残念ながら現存しないようです)へチェックイン。
・一泊二食7000円程度。
・立派なホテルもありますが、民宿の方が雰囲気を味わえるかも、、、
・東京では当時珍しい、貴重芋焼酎「三岳」がほぼ店頭価格(当時1300円程度)で提供され、4人で一本空け、程よく酔い、早めに就寝。

某土曜日
3時頃 ・起床
4時頃 ・弁当屋に立ち寄り、民宿にて予約済みの昼食弁当受け取り。
4時過ぎ ・ふもとの駐車場へレンタカーを置き、登山バスへ乗車。
5時過ぎ ・登山口到着、登山開始。まだ、暗いため、ヘッドライト着用。
(渋滞しているので不要かも、、、)
???時 ・しばらく、トロッコ線路道を行く。適度な間隔で簡易トイレ等あり、女性も安心。
???時 ・いよいよ本格的な登山道へ。
???時 ・「夫婦杉」着
・・・「夫婦杉」は樹齢2000年の2本の杉がお互いに枝(腕)を思い切り伸ばし、まるで手と手を取り合っているように見えます。「女房の手を最後に握ったのは何年前だろう」と思わずつぶやいてしまいました。
???時 ・「三代杉」着
・・・一代目1200年、二代目1000年、三代目350年と世代の異なる3本の杉が重なり合い、支え合うようにして“1本の杉”に変身しています。三代目もあと650年で一人前。思わず「頑張って一人前になれよ」と声をかけた自分は齢50でした。
???時 ・「ウィルソン株」着
・・・残念ながら、伐採されてしまった杉です。伐採時の推定樹齢は2,000年~7,200年。
縄文杉とほぼ同格で、現存していれば最大級の屋久杉のひとつであったとのことです。中には屋久島の神様である「彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)」と「久久能智命(ククノチミコト)」をまつった木魂神社があり、安全祈願をしました。中から空を見上げると、ナント???
???時 ・途中様々な屋久杉に遭遇。
11時頃 ・縄文杉到着

・調査に来ていた環境省の人に尋ねました。「縄文杉がこんなに大きく長生きするのは屋久島が雨量豊富で栄養に恵まれているからなんでしょうね。」答えは全く予期しないものでした。「全く逆です。縄文杉をはじめとする屋久島の杉は厳しい環境だからこそ、太く、大きく長寿なのです。」
彼は続けました。「栄養分が少ないから毎年の成長が遅く、年輪の幅が薄いんです。薄いけど樹脂を含んだしっかりとした年輪を刻み、年輪の間に水分が入るのを防いでいます。だから強いんです。
屋久島は花崗岩の島であり、多量の雨でただでさえ少ない土が流されてしまいます。その証拠に登ってくる途中、杉の根っ子がたくさん土の表面に出ていたでしょう。土が少なく、厳しいんです。恵まれた環境で育った木の年輪が厚く、そこに水分が入り込むと腐り、得てして寿命は短くなってしまいます。」
その時、世界最古の企業といわれ、法隆寺をつくった創業1400年を超える、大阪の「金剛組」という会社と、縄文杉が二重写しになりました。
縄文杉と同様、どんな環境でも揺るぐことなく、確実に年輪を重ね今に至っていることを考えると、時間を超えた2つの存在に強い敬意の年を覚えました。
推定樹齢7200年、世界最古の植物といわれる縄文杉に会えた瞬間、表現できない大きな感動を覚え、身震いするような話を聞くことができ、ハラの底から元気と勇気が沸き上がってくる思いでした。

と、感動しつつ、空腹には勝てず弁当を頬張る。「美味い!!!!」
12時 ・下山開始。
途中で登山中の方々とすれ違う。老若男女、子供も高齢者の方も元気に登頂されていました。3世代のご家族もいらっしゃいました。
15時頃 ・登山口着、バスにて駐車場へ。
往復10時間程度と表示がありましたが、我々の足で8時間程度でした。
16時頃 ・レンタカーにて幻の露天風呂「平内海中温泉」へ。
満潮時は海の底。干潮時のみ、1日2時間程度しか入れない、海岸際の露天風呂。
運よく、干潮過ぎのタイミングでした。
満ちてくる波に洗われながらでしたが、ギリギリ入浴できました。太平洋を眺めることもでき、最高の時間でした。
その間、何組か女子の団体が現れ、入りたそうでしたが、混浴かつ水着等禁じられているため、断念したようでした。(ご一緒したかった、、、)
17時頃 ・民宿へ
最後の晩につき、民宿食事をお断りし、地元寿司屋へ。首折れサバ等、地魚中心に堪能。
数か月のお酒摂生が解禁され、浴びるほど飲んでしまいました。

某日曜日
7時頃 ・始発、フェリーにて鹿児島へ。
11時頃 ・駅近くのレンタカーを借り、知覧「知覧特攻平和会館」へ。
「知覧特攻平和会館」で最も印象に残った特攻隊員の遺書(主旨)。「ただこの子たちの未来を信じて、この子たちの将来のために僕は飛び立ちます」
改めて今生きていること、自由であることに心から感謝するとともに、日々の一歩一歩の前進を誓いました。
15時頃 ・鹿児島発
17時頃 ・羽田空港着、解散

いかがでしたか?
ウズウズしてきませんか?
次回、還暦の節目(2019年)には再チャレンジしようかと思っています。
なお、「縄文杉」にポイントを絞るのでしたら、2泊3日で十分だと思います。

以上、『日本一のパワースポット「縄文杉」のすゝめ』でした。

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