独立スタート3年が勝負?(前編)
茗谷倶楽部副会長
荒武愼一
中小企業診断士資格を取得して、ちょうど10年になり念願の独立も果たしたが、「毎日が勝負」と自営業者らしい毎日が続いている。
サラリーマンの恵まれた環境を捨てあえて荒波に漕ぎ出したものの、独立を継続できず、サラリーマンに逆戻りの事例も多々みてきた。「3年間必死になってやればなんとかなる」とは本音ベースでのお付き合いのあるいろいろな士族の方との会話でよく出る話である。逆に3年もてば次の展望が見えてくるともいえる。それまで、気力、体力、財力が持たず、あえなく断念することもあり得る。
独立の秘訣教えますとか「開業セミナー」などという独立に夢をもった人を対象とした講座があるが、肝心のことは話をしないし、本音の部分は聞けないことが多い。それで数十万円というあくどい商売も存在している。
研究会などというものに入って、情報を聞き出そうとしても、士族は「武士は食わねど高楊枝」のひとなので、本音が聞けない。ましてや仕事の紹介などは期待しないほうが良い。
それでは、なにが独立の要素なのだろうか?